1940-Peter Karpf（ピーター・カーフ）はデンマークを代表する家具デザイナーであり、建築家のひとりです。カーフはＦｒｉｔｚ Hansen(フリッツ・ハンセン社での修業の傍ら、1961年にコペンハーゲン美術工芸学校にて建築に転向しました。そこでプロダクト製作と建築を同時に学び、デザインは余計な物を落とす実験であるという彼の信念の土台が築かれました。その後、Arne Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)のもとで働くことを機に数年に渡り、Iform社、FritzHansen社などのデザイン設計を手掛けています。1962年にはNXT CHAIRのプロトタイプを開発し、一躍有名になりました。 プロジェクト毎に、素材を革新的に用い美しさと実用性を兼ね合わせた作品を作り上げていきました。特に1枚の合板を曲げて形成する彫刻的な椅子や照明は高く評価され、2002年にはスカンジナビアで最も名誉あるデザイン賞のブルーノ・マットソン賞を受賞しています。また近年の作品ではARCHITECTMADE（アーキテクトメイド社）よりGeminiキャンドルホルダーを発表しています。静かでシンプルなラインに彼の信念を垣間見る事ができます。同作品はニューヨークのMoMA、ロンドンのヴィクトリア＆アルバート博物館、パリのポンピドゥーセンターに展示されています。
